模型製作報告日誌
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2009.04.09
bz chip1


三段階目のフィルターが完全に乾燥した状態で、
いよいよチッピングの工程へ。

チッピング・・・ようするに、ガンプラでは80年代のMSVブームの頃に大流行したハゲチョロ塗装というやつです。

エッジの部分にちょこっと銀色を置いて、表面の塗膜が擦れて剥がれ、下地色が露出した状態を表現するウェザリング手法のひとつ。

80年代初頭に流行り、90年代頃には廃れて敬遠されていた感のある手法ですが、戦車模型の世界における高石誠さんの鮮烈なデビューや、以前の記事でも触れたイタリアのモデラーたちの手法が注目され、それまでとはまた違った観点でここ数年見直されるようになったようです。

もっとも、80年代のそれとは異なり、高石さんら凄腕のモデラー達がより研究を重ねた結果、手法そのものが進化し、表現の幅を広げ、既にひと言では説明しきれないほど非常に奥の深いものになっています。

かつては銀色を使うのがハゲチョロの代名詞だったように思いますが、最近だと銀色を用いるのは稀ですね。
そもそも銀色を使うのは80年代のガンプラか、スケールモデルだと一部の零戦などのエアクラフトぐらい。今では80年代的手法のオマージュとして敢えてアナクロニズムを狙って使うぐらいでしょうか。モデルグラフィックス誌2008年4月号のMS-06Rの作例などが、この場合のわかりやすい例かもしれません。

今回はハンブロールの67番(グレー)を使用。面相筆で描き込んでやりました。
今回は使用していませんが、160番(チョコレート色)なども使えます。

そして、ガンプラにおけるチッピング(=ハゲチョロ)という事で、その「アナクロ感」を狙って、ごく一部だけですがミスターカラーのシルバーも使って描き込んでおります。

なお、これも今回は使用していませんが、下地が露出して錆びた状態の表現として、油絵の具のローアンバー、バーントシェンナーを爪楊枝でチョイチョイと置いて、麺棒で広げてくすませるというのもオススメです。僕はMa.kを作るときに装甲板のエッジ部分などに多用しております。驚くほど簡単かつ効果的なのでお試しあれ。

さて、この後は泥汚れ、砂埃系のウェザリング。
そしてなぜかここまでスルーしていたスミ入れに入ります。

ふつうスミ入れはもっと前にやっておくべきなんですけどね・・・。
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テーマ : ガンプラ制作

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2009.04.03
bd 4 3

久々に撮影したブラッディザク。
なんとも変り映えのしない写真であります。しかもちょっと見にくいし。

フィルター塗装は質感を変えているだけなので、とくに過程の段階では劇的に色が変わる事がないのです。

これが後々活きてくる・・・といいのですが。

とりあえずあともう一段別のフィルターをかけ、次の工程へと移って行きます。

今回は自分の模型製作ペースとしてはかなりゆっくりめで進行しております。


と、これで終わるのも何なので、今夜はもうひとネタ。

RBFV.jpg

最近amazonでリボルテックのYF-19が安売りされているので(左端の『物欲野晒しプレイ』参照)これを入手しまして、これまた最近再販された1/144ファイアーバルキリーのプラモのパーツと組み合わせて、リボ版のファイアーバルキリーを作っています。

前にハセガワのYF-19ファイターを改造しファイアーバルキリーにした事がありましたが(本ブログではまだ紹介していませんが)、今回はバトロイドです。

本来とっくにリボで出ていてもおかしくないはずのファイアーバルキリーなんですが、噂によればマクロス7は版権的な都合でバンダイ以外のメーカーが自由に商品化できないとかなんとか。出ないんならさくっと作ってしまえと思って作りました。

作業的には百鬼丸のときと同じようなパターン。YF-19から形状の異なる部分にプラモのパーツを移植するだけという簡単なもの。ただ、頭なんかはプラモと比べてリボは相当小さいアレンジで作られているため、そのままでは使えないので、プラモの頭部を一旦粉々に分割、フェイスをそぎ落としたYF-19の頭部を芯にしてパーツを貼り付け再構成しております。ヒサシの部分はエポパテで新造。そのほか脚はスネの部分にエポパテを盛って形状変更しております。
肩はこれちょっとデカすぎるんじゃないか?とも思うんですが、昔の海洋堂のレジンキットだったり、いくつかの版権イラストでは、実はこれぐらいのボリュームで描かれているものも結構あるため、ヒーロー体型アレンジのリボだったらこれぐらいの誇張もいいかなという気も。ひとまずここは保留。

もう少し手を加えてから、いずれあらためて別記事で紹介しようと思います。

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2009.03.21
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前回の状態からさらに進み、基本塗装の終了後(実は前回の時点では前面しか終わってない、まさに貧ぼっちゃま状態。「落ちぶれてすまん!」状況でありました)、一回目のフィルター塗装に入った状態です。

写真がややピンボケてる事もあり、この段階ではわかりにくいかもしれませんが、前回の状態より基本色がくすんだような色味になりました。

ガンプラでは聞きなれない用語かもしれない「フィルター塗装」。
00年代に入りAFVの分野で多用されるようになった比較的新しい表現技法です。
ミゲル・ヒメネス(MIG)さんらイタリアの超絶AFVモデラー達が使用し始め、それが「アーマーモデリング」誌等を介して日本でも広まった感じですね。

MIGさんご自身が親日家らしく、日本のモデラー(とくに関西の「なにわ戦車隊」の方々)と親密な関係にあり、ユーロミリテール等で彼の独特の技法が注目されてから、比較的早い段階で日本にも正確で詳細な情報が翻訳され伝えられました。

フィルター塗装が具体的にどういう効果をもたらすのかというと、模型のテクスチャー(表面)に、さらに絵画的な光の変化、あるいはその車体や機体が自然界にさらされる事で生じた劣化、風化といった状況的変化を加える・・・といった感じなのかなぁ。

スミ入れのような視覚効果的ニュアンスと、よりフィジカルなウェザリング的状況演出との両方のニュアンスがあるような感じじゃないですかね。

やり方としては完全に乾いた状態の基本塗装の上から、ハンブロールのエナメル塗料や油絵の具をペトロール(溶剤)で薄く希釈したものを重ねるという、文字にしてみると比較的簡単なものですが、現在はMIGさんご自身のブランドから瓶から出してそのまま使えるフィルター専用塗料というのが発売されていて、これが非常に便利です。AFV系を扱う専門店で比較的簡単に入手できると思います。

fil.jpg

僕はこれのジャーマンタンクセットというのを購入して愛用しておりますが、ドイツ戦車以外にも色々と使えます。
ちなみに横にあるのはいつも使っているハンブロールのエナメル塗料。ブラッディザクの基本色として使いました。

一回目の段階ではグレー系のフィルターを施し、このあとサンド系をもう一度施した後、スミ入れ、チッピング、仕上げのウェザリングへと移って行きます。

そもそもSDガンダムにこんな技法が必要なのかって感じなんですが、ミリタリー要素の強いSDコマンドだけに、『ミリタリー』の記号として今のAFVの表現技法を取り入れて仕上げるという、一種のネタの一環として今回はやっております。まぁ、BB戦士サイズだけに面が狭いのと、基本色が「真っ赤」なので、あまりその手の技法に向かない部分もあったりするのですが。

フィルタリングと同じような技法として昔からよく知られているウォッシングというものがありますが、あれはどちらかというとスミ入れの延長線上といいますか、要は凹部分を強調する作業で、おなじく凸部分を際立たせるドライブラシと合せて立体感を演出する技法ですね。溶剤でどれたけ薄めるのかという点で実は違いがあったりするみたいですが、フィルタリングはどちらかというと面に対する効果を指す感じのものと僕は解釈しております。フィルター専用塗料同様、予め適した状態に希釈されているウォッシング専用塗料もあるみたいですね。こちらはまだ使った事ありませんが。

もっともウォッシング自体、それを施す事で全体的なトーンやツヤなんかを統一したりコントロールできるという効果もあるんですが、それはどちらかというとフィルタリング的な効果をウォッシングの段階で一緒にやってるって感じなんじゃないですかね。いずれにしろ、技法としては近い位置にある事は間違いないです。

この他、色味に退色したニュアンスを加える「フェーディング」、塗膜の剥がれを演出する「チッピング」といった新たな名称や技法(これらを合せて「エイジング」なんて呼んだりもするそうです)が、日本の高石誠氏の技法とも合せて紹介された事は、AFV業界だけに限らず、模型の塗装による表現方法の幅を広げた革命的な出来事だったように思います。

ちなみに、フェーディングは赤、青、黄、白といった一見カラフルに見える複数の油絵の具を少しずつ面相筆に取り、既に基本塗装が終わっている模型の上にランダムに置いたあと、ペトロールを含ませた筆で伸ばすという過程で施します。
効果ももちろんですが、その様子の大胆さが「おい、こんな事して本当に大丈夫なのか!」と多少ショッキングなものだった事もあり、多くのモデラーには事件だったのではないでしょうか。だからこそ逆に真似したくなるというのもあるんですよね。そういうのって。

mig.jpg
こんな感じ


なお、MIGさんのテクニックに関してはアーマーモデリングのバックナンバーや、原文によるハウトゥ本なんかも出ていますが、こちらでも読む事ができます。

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2009.03.10
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製作中のメガコマンダー・ブラッディザクです。

BB戦士シリーズで発売された『SDガンダムフォース』のザッパーザクをベースに、そのデザインの元ネタである『Gアームズ』版ブラッディザク風にしてみました。

厳密には全身のディテールほとんどが実は別物なんですが、ポイントを押さえた形状とカラーリングの変更で、「リファイン版ブラッディザク」的な雰囲気に仕上げようと思っています。

同じように見えて、実は結構違うザッパーザクとブラッディザク。

とくに額のハイメガキャノンカバー、鼻っぱしらの形状、あと今回は省略しましたがバイザーの形状など、頭部に集中する部分が最も目に付きやすいポイントだと思うので、そのあたりを変更しております。

とはいえ、工作過程の紹介をすっとばして、もういきなり基本塗装に入っている状態で披露です。
まだまだラフな塗装なんで、画像は小さめに。

今回は兵器的ニュアンスの強いキャラクターなので、AFV的な効果やウェザリングを加えていく予定です。
あんまりSDガンダムでやる人もいないと思うので、工作よりはそっちの工程をメインにご紹介できればと思っております。


さて、『Gアームズ』というネタそのものが今はもう展開していない古いシリーズですので、いささか蛇足ではありますが、説明を加えておこうかと思います。


90年代当時にSDガンダムシリーズのひとつとして展開されていた『Gアームズ』。

純和風戦国時代的世界観のSD戦国伝、ドラクエ風RPG世界観のSDガンダム外伝(騎士ガンダムシリーズ)、そして古代文明的世界観のガンドランダーと並ぶ看板リーズのひとつで、他のシリーズとは異なりガンダム本来の兵器的ニュアンスをそのまま内包した近未来風の世界観でした。誤解を恐れずに言えば、初期のトランスフォーマーに近い世界観かも。

このシリーズのキャラが武者や騎士と異なる点として、もともとガンダムシリーズに登場したMSが独自の改造で強化されたという設定なんですよね。ブラッディザクもMSVのドズル専用ザクが全身改造を受けて生まれ変わった姿という事になっております。ザタリオン帝国ザタリオン正規軍の総司令官(メガコマンダー)、要するに敵側の大将という位置づけでした(最初は)。

シリーズとしては結構長く続いたんですが、商品展開は主に玩具寄りの元祖SDガンダムシリーズで続いており、同じバンダイでもホビー事業部による、いわゆるガンプラのSD部門であるBB戦士シリーズでは数えるほどしかラインナップされていないのが残念でした。このブラッディザクも以前G研の方で公開したにせガンダムも、元祖SDではキット化されたものの、BB戦士のカタログには加わる事の無かったキャラクターです。

ところが、2004年に『SDガンダムフォース』というアニメが作られた際、『Gアームズ』のキャラクターからいくつかがリファインされて作中に登場した事から、それらがようやくBB戦士化される結果となったのです。上記のザッパーザクもそのうちのひとつでした。

元祖SDとBB戦士、このあたりは同じSDガンダムとはいえ、良くも悪くも違う物で、昨今のゲーム機に例えればDSとPSP、WiiとPS3の関係のようなものといったところでしょうか。

元祖SDは当時のバンダイ玩具事業部による商品だった事もあって模型店での取り扱いが無かったり、特に初期ラインナップの頃がディフォルメの解釈にクセがあったりしたので、僕はどちらかというとBB戦士派だったのですが、シリーズを重ねるごとに最初のクセも薄れ、そしてやはりBB戦士には無いラインナップが充実していた事から、元祖もたまにチェックするという感じでした。

現在は流通的な問題もあり、元祖SDのほとんどは入手困難。たまにヤフオクなんかで、おっそろしい程のプレミアがついている事があります。

ほんと、今でも作らず手元に残しておけば、当時買っておけば、財産になったのになぁ。

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プロフィール

オ・ノーレの中の人

Author:オ・ノーレの中の人
さまざまなジャンルやモチーフの模型をそのときの思いつきで節操無く作っております。

筆塗り雑食モデラー記。

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同じく「オ・ノーレ」で登録してます。

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bystonewell303あっとまーくhotmail.co.jp

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